Candy Suger

 -Love--

 
大好き。伝えたい、この想い…。
 でも旅仲間という関係を壊したくないの…。
 ずっとずっとこんな関係でいたいから。
 だから、だから告白なんて絶対しないの。

 「サトシ!ちょっとバトルの相手してほしいかも。」
 「ん?ハルカ…ゴメン!ちょっと今は無理。」

 せっせと作業するサトシが妙に珍しくて。
 少し顔をのぞいてみた。

 「わ!!

 サトシが慌てて物を隠す。
 こういうときのサトシは可愛い。

 「もう隠すこと無いじゃない。」
 「見られちゃ駄目なんだよ。」
 「もう、何それぇ?」

 こうやって言い合ってる時間が好き。
 笑いあってる時間が好き。

 「…もう覗かないからはやくバトルの相手してほしいかも。」
 「わかったって!じゃあ3対3の…」
 「コンテストバトルだけど?

 突っ込みを入れるのも好き。
 ボケてるサトシは面白い。

 「じゃ、オレはピカチュウで行くぜ!」
 「アゲハント!お願い!!」

 バトルをしてる時も好き。
 バトルをしている時のサトシは格好良い。

 「ピカチュウ!アイアンテール!」
 「あ、アゲハント!避けて!銀色の風!!」

 真剣な顔してると、
 まじまじと見つめちゃう。

 「ピカチュウ!雷!!」
 「あ!!アゲハント!!」

 サトシは強い。
 何時も勝てない。

 「ハルカ!もうちょっと鍛えたほうが良いんじゃない?」
 「サトシこそ、もっと華麗さを磨いたほうが良いかも。」

 お互いにアドバイスしあうのも好き。
 まるでお互いのこと意識してるみたいだから。

 「オレはコンテストに出ないから良いの!!」
 「私だってポケモンリーグ出ないから良いの!!」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
 「「あはははは!!!」」

 笑いあって支えあって…
 こんな時間が好きです。

 だから今はこの想いを伝えません。
 今は、まだ、このままの関係で良いから…