Candy Suger

 -School 0--

 澄み渡る空、美しい景色。
 響く小鳥の囀りがとても印象的。

 「へぇ〜良いとこカモ!新しい家w」

 私、ハルカ。今年で中学2年生の元気な少女です☆
 私は今日、このリーフシティに引っ越してきました。
 なんかもう自然豊かで最高って感じかも!

 「えへw新しい制服もカワイイし☆」

 頑張って受けた名門私立の四葉学園。
 合格できてよかったw

 「馬子にも衣装とはこのことだね。」
 「何よ!マサトあんた生意気よ!」

 こっちは弟のマサト。超超超生意気なくせに頭が良いのよ!
 少しむかつくけど私の大切な弟。初等部に編入するの。

 「2人とも喧嘩はやめなさい!」
 「はは、姉弟仲良くて良いじゃないか。」

 私のパパとママは超ラブラブw
 パパはジムリーダーでとっても強いのよ!
 これが私の自慢の家族!本当に楽しい家!

 「…そうだ!お姉ちゃん、新しい参考書買いにいこ!」
 「えぇ〜、今行くのぉ?」
 「明日から学校でしょ!!もう!しっかりしてよ。」
 「…ごめん;」

 四葉学園は名門私立だからとても勉強が難しいらしいのよね。
 だから生徒は個人個人で参考書とか買って
 テスト受けないと全然ダメな結果になっちゃうらしいのよ!
 だからめんどくさいけど私は買いに行くことにした…。




 「…マサトォ!まだなの?」
 「う〜ん、これにしようかなぁ?こっちの方が良いかな?」

 もうアレから2時間以上本屋にいる。
 私なんてすぐ買ったのにマサトったら時間かかりすぎ!

 「…もう!マサト、私先行くから!」
 「え…お姉ちゃん!…ま、いいか…。」

 ダッシュで家まで走る私。はやくしないと大好きなドラマが始まっちゃう!

 「もう、マサトの馬鹿ぁ!!……きゃっ!!」

 曲がり角を曲がった時、誰かと勢い良くぶつかった。
 その勢いで買った本を落としてしまった。
 ぶつかった人も本を持っていたらしく、
 本は2冊とも道路に落ちてしまった。

 「いてて…わ、わるい!ごめんな!」

 慌てた様子でぶつかった少年は本を拾って走っていってしまった。

 「いたた・・・。あーあ、買ったばかりの本が…って、え?」

 その本は私が買ったのとは違う本。本全体の色はそっくりだったけど。
 『バトルが強くなる方法』という本だった。

 「さっきの人、本間違えてるかも…。」

 その本に名前が書いてあるかその場で調べてみた。

 「えっと…サ…トシ…?」

 その時はなんとも思わなかったけど
 ここから物語は始まっていたのかも--。